分かります。国宝ですよね、顔面。
 
ずっと推してた部活の先輩。

そんな彼の彼女であるわたし、前世で徳積みすぎ拍手。

今日はそんな彼と遊園地デート。
 
 
待ち合わせ場所、彼を見つけた瞬間

道ゆく人にわたし今から彼とデートです！と伝えたい衝動を必死で抑える。
 
彼が顔を上げ、はにかみながら近づいてくる。

わたしの心臓大丈夫そ？
 

遊園地
 
はしゃぐ彼、彼がふざけるからわたしも笑いっぱなし。
 
「大丈夫、疲れてない？」
 
おいおい、さっきまであんなにボケてたのに気もつかえるって由々しすぎる、全人類に愛されちゃう。
 

「次観覧車乗ろうや！」
 

 
「隣座らんの？」
 
…キュン殺される？

だって座席狭いから隣に座ったら肩、触れちゃうよ？？

高所のドキドキと肩触のドキドキ合わさったらわたし人の形保てる？？
 
あとなんだその前髪は。

色気溢れすぎてて見ちゃいけないもの見てる気分、18禁なのでやめてください。
(嘘、一生やめないで。)
 
彼の隣でバクバクしている間に観覧車は一周。ボーナスタイム終了。

観覧車を出ると冬の冷たい空気に思わず震える。


 
「これ着とき。」
 
彼、少女漫画出身なのかしら？

そうじゃなかったら、こんな温め方できます？
 
そして観覧車の時から思ってたんだけど、手が優しすぎる。愛を感じる。

第二関節の曲がり方がツボすぎる。
 

今日一日最高のデート。
 
あー、こんな素敵な彼氏二度と現れないだろうな、前世の自分ありがとう。

彼の肩に頭を預けながら思うことはただ一つ、来世のために徳積んどこ。